製薬会社の分類

一口に製薬会社と言っても、色々な業務形態で製薬に関わっている会社があります。
そこで、管理人の経験を元に製薬会社を分類しましたので紹介したいと思います。

製薬会社の大分類

製薬会社は大きく以下の3つに分類できます。

  1. 原薬メーカー
  2. 製剤メーカー
  3. 委託系

医薬品は、原薬製剤化されることで製品として世の中に供給されます。
原薬を製造しているメーカー(原薬メーカー)もあれば、
それを仕入れて製剤化しているメーカー(製剤メーカー)もあります。
また、製剤メーカーの業務の中には他の業者に委託される業務があります。
そういった業務を受託しているメーカー(受託系)もあるのです。

よって、製薬会社は「原薬メーカー」「製剤メーカー」「受託系」の3つに大分類できると考えられます。
それぞれの大分類はさらに分類されます。
1つ1つ見ていきましょう。

原薬メーカー

原薬とは、医薬品の有効成分のことです。
原薬メーカーは、①原薬を自社製造している原薬メーカー、②化成品系、③商社系にさらに分類できます。

原薬メーカーは、①原薬を自社製造している原薬メーカー、②化成品系、③商社系にさらに分類できます。

原薬メーカー(自社製造)

文字通り、原薬を自社で製造しているメーカーです。
原薬がなければそもそも医薬品はできませんので、極めて重要な産業です。
この分類に該当する原薬メーカーの業界団体として、日本医薬品原薬工業会があります。
HPの会員会社一覧より、所属会社を確認することができます。

化成品系

化成品とは、化学的な特徴をもつ製品のことです。
本来は原薬として使われることを意図していない化成品ですが、
原薬として調達可能な物質がその化成品しかないような場合には、
その化成品が原薬として使用されることがあります。
そのため、化成品系メーカーも製薬に関与していることがあります。

商社系

商社は、原薬を自社で製造するわけではありませんが、
国内や海外から仕入れた原薬を製剤メーカーに販売していることがあります。
総合商社のグループ会社や専門商社がこのようなビジネスをしているようです。
ちなみに、この商社系での年収や福利厚生といった待遇は手厚い傾向にあります。

製剤メーカー

製剤メーカーは、「医療用医薬品メーカー」「一般用医薬品メーカー」「検査薬メーカー」に分類できます。

製剤メーカーは、「医療用医薬品メーカー」「一般用医薬品メーカー」「検査薬メーカー」に分類できます。

医療用医薬品メーカー

医療用医薬品とは、主に処方箋により使用されることが目的とされる医薬品のことです。
医療用医薬品はさらに、「先発医薬品(新薬)」「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」「その他医薬品」に分類されます。
一般的に「製薬会社」と聞いてイメージされるのは、この分類に属する会社ですね。
医療用医薬品メーカーの中でも、特に「先発医薬品(新薬)」メーカーの年収や福利厚生といった待遇は手厚い傾向です。
ちなみに、新薬メーカーの業界団体は「日本製薬工業協会」、
ジェネリック医薬品の業界団体は「日本ジェネリック製薬協会」です。

一般用医薬品メーカー

一般用医薬品とは医療用医薬品以外の医薬品のことであり、
つまり薬局やドラッグストアなどで市販されている医薬品のことです。
一般用医薬品はOTC医薬品とも呼ばれ、OTCとはOver The Counterの略です。
一般用医薬品メーカーの業界団体は「日本OTC医薬品協会」です。

検査薬メーカー

検査薬とは、正確には「体外診断用医薬品(体外診)」と言い、
身体に直接使用されず病気の診断に使用される医薬品のことです。
血液検査や尿検査などに用いられます。
検査薬メーカーの業界団体は「日本臨床検査薬協会」です。

受託系

受託系メーカーには、主に「CRO」「CMO」「CSO」があります。

受託系メーカーには、主に「CRO」「CMO」「CSO」があります。

いずれも「C●O」という名前ですが、これは「Contract  ● Organization」の略であり、
製薬会社から特定の業務を受託している会社のことを指します。

CRO

CROとは、「Contract Research Organization」の略称で、医薬品開発受託機関のことです。
つまり、製薬会社より医薬品の研究開発業務(研究や臨床試験)を受託しています。
CROの業界団体は「日本CRO協会」です。

CMO

CMOとは、「Contract Manufacturing Organization」の略称で、医薬品製造受託機関のことです。
つまり、製薬会社より医薬品の製造業務を受託しています。
最近はCDMO(Contract Development & Manufacturing Organization)という、
医薬品の開発(処方検討など)と製造も合わせて受託するビジネスもあるようです。
CMOの業界団体は「日本CMO協会」です。

CSO

CSOとは、「Contract Sales Organization」の略称で、医薬品販売業務受託機関のことです。
つまり、製薬会社より医薬品の営業業務を受託しており、
コントラクトMRと呼ばれるMRを製薬会社に派遣して営業活動等を代行しています。
CSOの業界団体は「日本CSO協会」です。

参考記事:

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